新たな幕開け!新生豊中ローズ球場の魅力に迫る
みなさんこんにちは。
今回は、12月1日にリニューアルオープンした豊中ローズ球場について紹介します。
豊中ローズ球場と呼ばれていますが、正式名称は「豊島公園野球場」です。名前のとおり曽根南町の豊島公園内にあり、両翼95m、中堅115m、観客席は1,188席(車椅子席14席含む)を誇る野球場です。
阪急電鉄宝塚線の曽根駅と服部天神駅の間に位置しており、電車の中から球場を見ることができます。
子どもから大人まで幅広い世代の方々に利用されているほか、大学野球の公式戦やプロ野球のオリックス・バファローズのウエスタンリーグ公式戦の会場、また、高校野球の大阪府大会会場、甲子園出場校の練習会場としても使用されています。
さらに、2015年には、高校生世代の野球のワールドカップ「WBSC-18ワールドカップ」の試合会場として使用されるなど、世界規模の大会も開催されました。
改修工事を終えて、グラウンドの芝生や観客席などの設備がきれいになったことに加え、高校野球発祥の地である豊中市ならではのミュージアムという新しい魅力を携えてリニューアルオープンしました。
ぜひ最後までご覧ください。
新生ローズ球場の見どころ紹介!
今回の改修工事では老朽化に伴う施設や設備の更新と安全対策が行われました。新しくきれいになったローズ球場をご紹介します。
青々とした芝生
まずは芝生です。
とても青々としてきれいになりました。
芝を張り替えただけでなく、グラウンド全体の土もすべて入れ替えてから芝を張ったので、天気のいい日はグラウンド全体が輝いて見えます。
LED化されたスコアボード
これまで以上にくっきり、はっきり、きれいに文字が表示されます。
また、選手名や得点を表示するだけでなく、動画を流したり、右から左へ文字を流れるように、動きのある表示ができるようになりました。
高くなった防球ネット
球場を囲う防球ネットも増設し、18mから30mと高くなりました。
公園の中にある野球場なので、ファールボールなどが外に出ないかという心配もこれで安心です。
きれいになった球場設備
野球をプレイする人にとっても、観戦する人にとっても使いやすくなりました。
新設!高校野球発祥の地・豊中ミュージアム
今回の改修工事は古くなった設備を更新しただけではありません。
球場内に新しくミュージアムを作りました。
その名も「高校野球発祥の地・豊中ミュージアム」です。
現在、甲子園で行われている夏の全国高校野球大会(全国高等学校野球選手権大会)の第1回大会は、大正4年(1915年)にかつて豊中市の玉井町(阪急豊中駅西側)にあった豊中グラウンドで開催されました。高校野球の歴史がスタートした高校野球発祥の地・豊中ならではの魅力を伝えるため、リニューアルにあわせて豊中ローズ球場にミュージアムを新設しました。
観覧料は無料です。開館時間や休館日などはこちらをご覧ください。
それでは、ミュージアムをご案内します。
第1回・第2回の大会が行われた豊中グラウンド
ミュージアムに入ると、まず、大正2年(1913年)につくられた豊中グラウンドの歴史や第1回大会の様子を、当時の新聞記事や写真と一緒に紹介しています。豊中グラウンドの外壁に使われていた赤レンガも展示しています。
あのスター選手が高校生だった時のサイン
甲子園出場校の選手のサインも展示しています。
豊中ローズ球場はその立地から、甲子園で大会が行われている期間には多くの大会出場校が練習場所として利用しており、その際にいただいたものです。
令和最初の夏の甲子園で優勝した履正社高校や、メジャーリーグで活躍するダルビッシュ有選手が在籍していた宮城県代表の東北高校。オリックスに所属する吉田輝星選手がエースとして活躍し、甲子園出場常連校を相手に勝ち進んでいく様子が、金足旋風、と呼ばれた第100回大会の秋田県代表の金足農業高校。その他、作新学院高校や明徳義塾高校、愛工大名電高校など、有名校のサインがたくさんあります。みなさんの応援するプロ野球選手が高校生だった当時のサインもあるかもしれませんね。
甲子園出場校のユニフォーム
第1回大会の出場校のレプリカユニフォームと、近年の大阪府代表として甲子園に出場した高校のユニフォームもあります。ファンの人はもしかしたらユニフォームを見ただけで、当時の記憶がよみがえるかもしれません。
大阪府大会優勝校の証
このほか、大阪府大会の優勝旗につけられる優勝校の名前が入ったペナントを展示しています。大正と書かれたものや昭和初期のものなどの歴史のある資料に加えて、近年の優勝校の名前の入ったものもあります。
高校野球の歴史が詰まったミュージアムです。
近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
今回のリニューアルにあたり、多くの方にご寄付をいただきました。ミュージアムの入り口には、ご支援いただいたみなさんのお名前を一覧にして掲載しています。
また、数々の貴重な資料は、多くの関係者のご協力により展示が実現したものです。ご協力をいただいたみなさまへ、感謝申しあげます。
市民の野球場として誕生した豊中ローズ球場
高校野球の第1回大会が行われた豊中グラウンドは、高校サッカーや高校ラグビーの第1回大会が開催されるなど、高校スポーツ、アマチュアスポーツの発展に貢献しましたが、大正11年(1922年)に廃止されました。
その39年後、豊中市の市制施行25周年の記念事業として豊島公園の整備が計画され、昭和43年(1968年)10月に豊島公園野球場がオープン。当時の広報紙には、スポーツの秋に間に合わせるためバックネットの工事を急ぎ、観客用のスタンドなどはまだ完成していなかったことが書かれていました。
その後、平成6年から8年にかけて全面改修工事を行い、その際、市民のみなさんから愛称を募集し、応募総数129点の中から、市の花であるバラにちなんで「豊中ローズ球場」に決まりました。建設から50年間、豊中市民に親しまれた野球場、それがローズ球場なのです。
最後に
新しくなった豊中ローズ球場はいかがでしたでしょうか。リニューアルでよりきれいに、より使いやすく、より魅力的になりました。
高校野球発祥の地・豊中市にある本格的な球場として、これからもみなさんに親しんでいただけますと嬉しいです。
現在、高校野球は、テレビや新聞でも大きく取り上げられ、地方大会の結果も情報を得られるようになっています。そして、全国大会の行われる甲子園は高校野球の聖地として、多くの高校球児が甲子園をめざして野球に打ち込んでいます。
観客の収容人数の問題もあり、もう一度、高校野球の全国大会を豊中市で行うことは難しいと思います。
しかし、もしも、大阪府大会の決勝の試合を、高校野球発祥の地である豊中市で行うことができれば、豊中市の魅力を発信する大きなチャンスになる!と、リニューアルしてきれいになったローズ球場を見ながら想像しました。
そのときに、豊中市内の高校が出場していたら最高ですね。
未来に向けて、そんな期待に胸を膨らませながら、今回の記事を終了させていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ、フォロー、スキをお願いします。